セッション 07

「――あなたここで永遠に死ぬのだし」
 月光の下で、吸血鬼サンクチュアリはそう言った。
 先程も言ったが彼女は片目で、片腕の状態だ。肢体は不完全であり、左袖が風にめくれてはためいている。何倍も体格差のある相手に対する態度ではない。どこからその自信が出てくるのか? だが、その存在感は圧倒的だ。

セッション 06

縦横切り替え  06    Aセッションがモールの四階に到着した時、黒服の集団と遭遇した。先頭にいたステイカーは条件反射で指先が動きかける――が、瞬時に照準器越しの相手を見分けるや銃口を下げた。 「ステイカーかよ」  エ…

セッション 05

縦横切り替え  05    それは豚が引き裂かれた時の断末魔のようであった。  長く残響する死の叫びが、突如闇の底から突き上げてきたのだ。  階下へと向かっていたイ・ジュンスは、餌食者の男を肩に担いだまま、ぎくりと足を止…

セッション 04

縦横切り替え  04   〈――おい、やつらどこに行く気だ〉  レイ・ダウリングが照準器を覗き込んだまま訝しんだ。声は射撃の高揚感をふんだんに含んでいるが、ダウリングのトリガを引く指は止まっている。彼だけではない。血の海…

セッション 03

縦横切り替え  03      E(エコー)セッションの構成員、イ・ジュンスは自分たちに課せられた任務を思い返していた。それはすなわち、敵を殲滅し、東側四階にいる三名の餌食者を解放することだ。  餌食者とは、ダンピールた…

セッション 02

縦横切り替え  02    頑強な体つきの男たちに背中を強く押され、後部貨物扉から乗れと促された。暗がりから八つの目がブルーノ・ヒギンズを見ている。全員、手首にプラスチックの拘束具をはめられ、顔に擦り傷があった。着ている…

セッション 01

縦横切り替え  01      無線の呼び声に耳を澄ます。E(エコー)セッション、配置についたか、と。すぐさまチームメイトの応答が返ってくる。エコー1、エコー2、準備完了。全部で八名。声に緊張が漂っている。  ジャック・…

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