またGoogleの話かよって感じだけど、今日、本を読んでたら、私らのスマートフォンやブラウザがどれくらいGoogleに筒抜けかというのが隅々書かれていたんで、うわーちょっと気持ち悪いなぁと思って、さっきGoogleドキュメントに残していた小説を全部削除したし、Google日本語入力もアンインストールしたし、アカウントの位置情報や検索ログ取得情報も思いつく限り遮断しました。ごめんよ、Google。GPS記録を常に把握してるのはさすがにキモイわ。。。(ついでにドロップボックスも消した。こいつは前からなんか怪しいと思いながら使ってた笑)一応ブラウザはプライベートモードで使うことにする。どれだけ意味があるのかわからないけど。
※ログの削除と保存の制限はGoogleアカウントのアクティビティからできます。Googleが説明してる。
よくGoogle検索で施設の混雑の時間帯情報を教えてくれるけど、あれ、みんなの過去のGPS記録から出してるんだろうね。そこにスマホの端末がどんだけ集まってるかで。
もちろん私が今自宅でブログをちまちま書いてることだってGoogleは知ってるはず。それどころか、過去の行動履歴から、今日スマートフォンを忘れて図書館に行ってきたことや、検索ワードによって、私が自分で大量に排出したビッグデータの企業の使用法について不信感を抱いていることもGoogleは了解している。もし私がツイッターなんかで「最近もらったふわふわもこもこのバッグの手触りがあまりに気持ちがいいのでペットだと思って手から下げて時折りナデナデしてる」などと書いたら、街のいたるところにある監視カメラ映像から画像解析を行い、服装でだいたいの人物像を絞り込み(今日はそのバッグを使ったのです)、すでに把握されているであろう居住地域と行動範囲をその画像解析結果と突合することによって私自身を特定することは可能だと思う。これはGoogleは直接関係ないけど、でもGoogleとツイッターが位置情報を含めてそういう情報を関係機関に提供すればいとも簡単に個人を特定することができるはず。もちろん私の思想信条もGoogleは知っているだろう。
これはGoogleに限った話ではないけどね。ビッグデータとは恐ろしい。下手なこわっぱアプリには手を出さんほうがよかですよ。データをアングラで(あ、法規制がまともに働いてないから白昼堂々なのか)売り渡して儲けてるかも。おちおち頭痛アプリも生理周期アプリも使えねーな。この本の言う通り、明日突然、妊婦用のサプリやグッズのセール情報が通知されるかも。本の中では10代の女性に妊婦用のクーポンが送られてきて、父親は店舗を抗議をしたけど、実際本当にそうだったというエピソードがある。露骨だと気持ち悪いので、いまはさらっとほかの情報に混ぜ込んでオススメしてるみたい。
でもさ、こんなにデータを収拾されてるのに(本によれば当然テロリストもこの総監視社会からは逃れられないらしいです)、テロを止められないって、相当無能じゃない? え? そこまでできるならアメリカの銃連射事件はやく止めろよ、みたいな……。ホワイトパワー! とか言ってるやつらをとっとと監視すべきでしょ。未然に防いだやつは表に出てこないのかな? アメリカのことグダグダ言っても仕方ない。ここは日本だった。日本の監視は……まあ、まずは、機械よりも前に、普通の人たちの目から逃れるところから始まるんだよ。
話がそれたけど、Googleね。
こんなこといいながらこの日記もchromeブラウザで書いてるのですが。気が付いたらこれ以外のブラウザを使いこなせなくなってた。firefoxですら「あれ? なんだこれ?? これどうやって使うんだ?」ってなってる自分がいた。(前までfirefoxユーザーだったのに……)
かたやアップルは「データで商売をしようと思わない」と宣言しているので、じゃあもうアップルに鞍替えしようかなぁ…とか考え始めちゃいます。アップルは自社の製品があるからデータ商売に頼らなくてもいいみたい。本によれば、顧客のデータを使うとしてもitunesとからしいです。ただしアップルは何かにつけ高額なのがネック。アップルのサービスをサブスクリプションするっていう話もあるけどなぁー。。。
Googleが安く無料で提供できるのは、個人のビッグデータを活用してるからと、わかっているのだけど、お金がかからないってのはやっぱり魅力的に感じる。
Googleの検索ボックスにいれた単語を元に、自分が今現在不倫しているかとか、妊娠しているのかとか、家族と不仲なのかとか、借金があるかとか、自殺したいのかとか、誰かを殺したいほど憎んでいるのかとか、神父に告白するように白枠に入力して、それがGoogle側に何もかも把握されてるのが日常なんだよね。
まあこれなら”まだいい”けど、自分は共産主義者だとか、政権と反対意見の人たちが抗議集会を開くとか、香港みたいなデモをやるとか、自由を求めるとかなると、メールの送信履歴やGPS情報から関係者を割り出されて総監視される、あるいは妨害を受けて、襲撃されることもあるわけで、そんな政府による監視が続けば個人が個人であるがゆえの根幹をなすものが崩壊する。筆者の言葉に感銘を受けたけど、privacyとは、元はたぶん、そういう意味なんじゃなかろうか。日本語のプライバシーとは全然意味が違うんじゃないかな。自由な思考を生むための土台みたいな。privateもそれに近いものかも。でも、まだぼんやりとしかわからないわ。
privacyという単語をオックスフォード辞典で検索しようと思ったけど、とある辞書サイトでは検索語もビッグデータとして保管して活用しているという事例があったんでやめにしたw 全くやりにくいったらないね。仕方ないからiPhoneの内臓辞書で調べるよ。どうせ知られるならアップルの方がマシだわね。信じてるぞ、アップル。
本の中では、「我々はGoogleやアップルという領主に仕えている小作農であり、日々の暮らしのなかで排出されたデータを領主にすべて吸い上げられている、いわば封建制度のような世界で生きているのだ」というような記述があったけど、封建制度なら将来崩壊すると決まっているので(多大な血が流れるだろうが)、まあそのうちネット上の自由も確立されるのではないだろうかと考えてしまうのは、私が楽観的で物事を軽視しているからかな?
だって、インターネットの歴史って人類史でいえばまだ赤ちゃんみたいなものじゃない……始まったばかりだよ……(またこんなこと考えるから駄目なんだろうな……)
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読んでた本はこれ。今日借りてきたので、まだ全部は見てない。クレジットカード情報やウェブ検索の紐づけやメールのメタデータをどんな風に企業が利用しているかわかりやすく書いています。
でも、2015年~2016年の本だから、これでも古い方なのかもしれない。アメリカが世界で最も監視情報技術が突出していると書いているけど、現在だと中国のほうが圧倒してるはず。テックはもう、中国強しってイメージがある。
本を読み終わったときにまた世界がどんなふうに見えるようになるのか楽しみです。
(それにしてもアマゾンリンクは紹介するときに便利すぎる)