書くときの環境

書けない時ほど執筆環境を試行錯誤してしまうんだけど、意欲がすごくある時は環境など全然関係なくって書ける場所があるなら手書きだろうとかいてしまう、という過去の自分を知ってるので、ただ今は書けない言い訳を探しているのではないかと思うときがあります。

でも、村上春樹の仕事風景の話を聞くと(同じ時間に作業する習慣を作る。つまり、書くことをルーチン化させるという話)、執筆環境を整えることで、習慣の苦痛を無くす助けにはなるのではないだろうか、とも思うのです。

だいたい、あの書かずにはいられなくなるような、突然沸き上がる、ぶっ飛ぶような熱量は、それ自体が本当は普通の状態ではないのではないか。マリオで言ったらスターを獲得したんじゃないか。あの熱意が普通だと思ったらそりゃあ毎日「自分、やる気無さすぎだろ……」と思うはずだ。通常、365日のうち、そんな日が10日あれば良い方なんじゃないか。マリオだって時々はただのBダッシュで面をクリアすることもある。

なんの話がしたいのか自分でもわからないけど、今の私の作業環境はあんまりよくないのは確かで、デスクトップパソコンがあまり合っていないような気がする。気のせいかもしれないけど、ノートパソコンの方が集中できるように感じる。よく考えたら、昔の二次創作で、全部合わせたら50万字くらい書いたと思うけど、その時は全部15インチのノートパソコンとポメラとミニノート(8.9インチ)で作業していたのだから、デスクトップという形態が合わないはそうなのかもしれない……。昔は、机に座ることに飽きたらノートパソコンを持って部屋中うろうろしてキッチンで書いたりソファで書いたりベッドで書いたり寝そべって書いたりしていたものでした。というか、ほとんどソファで書いてた気がする。そもそも私にとって小説は机に座って書くものではなかった可能性があります。座る時は選択の余地がなく仕方がないときだけかもしれない。特急列車の中や外出先で書きたい、とか……。

なんでデスクトップパソコンを買ってしまったんだ!

(大きな画面で絵が描きたかったんだよ……)

テキストをタイプするだけならスペックの低いオモチャパソコンで充分なんですよね。動画はまあスマホで見れば良いし、と思います。

お金がなかったのでなかなか環境を変えられなかったんですが、この前ちょっと余裕ができたので、諸々の端末が古すぎるせいもあって作業環境を変えなきゃなと思って、前にタブレット(格安)を買って作業するようにしたら、これ、動画視聴やネットサーフィンするのにはすごい便利だけど、書くのにはまったく向いていないんですね……。書き物系のアプリの不便さがやばい。行間くらい自由に設定させろや! ! 私はツリー形式のエディタじゃないと物が書けないのだけど、まずandroidにそういうアプリが見当たらない……。あってもOneNoteかEvernoteくらい。まあandroidでツリー形式でデータを保存するかっていうと、よく考えたらしないと思うので、それはいい。しかし行間くらい自由に設定させろや! 見にくくって仕方がない。

ソフトの問題もあるけど、一番困ったのはタブレットで寝ながらキータイプできないことでしたね。もっと早く気がつけばよかった。ノートパソコンのタイプじゃないと駄目なんだということに……。あんまり自分の作業環境について真剣に考えたことがなかったし、今までマシンの”アタリ”ばかりひいてきたせいもあるけど、困ったことがなかったので合う合わないがわからなかったみたいです。

Windowsのミニノートを探さないといけないかも(せっかくタブレットを買ったのに勿体ないなと思ってなかなか買う気にならないのだが)

ちなみに今使っているアプリケーションは、WindowsだとCatmemonoteメインで同期保存にEvernote、OneNote、グーグルドライブ(統一しろよと思うけどandroidとiPhoneを行き来してたらごっちゃごちゃになってた)、androidタブレットはColornoteというのをメインに使ってます。

猫のやつもカラーノートのやつもめっちゃくちゃ動作か軽いし、特に猫のやつはツリー形式ぽい感じだし縦書き表示やフォント設定、行間設定、アプリケーションのデザイン設定などなどいじれるし、見た目もスタイリッシュで、猫が可愛い、うっかり閉じても自動保存してくれるし、シンプルで使いやすいのですごくいい。無料だけど、有料になってもこれを使いたい。

Evernoteも書きやすかったけど、あれは熱量がぐわっと来たときにしか使わなくなってしまった…。時々使うけど、今でもこれメインの人いんのかな。Evernote、あれしろこれしろっていろいろと企業側がうるさいんだけど、なんだかんだ使いやすいんですよね。直感で触れるし。あ、そういえば、プロットを作るとき、だだーって思考を書いたり、参考画像貼ったりしてたんだった。(最近同じ小説をずーっと書いててプロット作ってなかったから忘れてた)アイディアまとめるのはシンプルなテキストエディタではやれないことだ。

タブレットで使ってるカラーノートの方は、字も大きすぎず小さすぎず、画面の端に余計な編集タブが表示されなくて見やすくて使いやすいですね。なにより軽いってだけで使いやすい。OneNoteで書こうと思ったら二万字超えたら(?)(全体的に重いのか?)もさもさして入力が遅くなってしまった。こんなので書けるか。やめだやめ。書くだけなら他のアプリにする。

この前、プログラミングを書くみたいに小説を書いている人がいるのを見たから(Githubとか使って)、私みたいなのは古いタイプのやり方なのかもしれないなぁと思いながら。自動保存+編集履歴を遡れるのは便利そう。一太郎とかにならあるのだろうか、そういう機能。

どうでもいいけど、うちではいまだにXP搭載のEeePC901Xパールホワイトがスタンドアロンで無理矢理動かしています。ベッドで寝ながら書くのにめっちゃ便利。起動は早いんだけど、シャットダウンが死ぬほど遅いので、いつ死んでもおかしくないなと思っているのですが、それでも便利なんだなぁ…。キーボードいまいちっていうけど、まあ確かにいまいちです。でもEeePCを使って書くことに向き合ってると、執筆に抵抗がなくなるのが、なんかすごくいいです。デスクトップ相手だと画面と同じように頭が真っ白になるんだけど、これ使うと「お、ちょっと頑張ろうかな〜」と思えるしリラックスして書ける。なんでかわからないけど。個人的に感じるのは、ポメラの初期〜DM20あたりの製品となんとなく似てる気がする。わくわくした感じ? あると思う。楽しい遊び相手のように思える。子供の時、授業の合間に友達と話すことが楽しかったんだけど、なんかそれと似てる。あのさあ、こういう話考えたんだけど、見てみて! みたいな。小説を書くことは、そういうのと似てる(と、自分では思ってる)。友達に聞かせる話を考えてるか、友達の話を聞き取ってるような感じだ。だから、マシンも、何でもいいわけじゃなくって、やっぱこう、わくわくして愛着がわくものが一番なんじゃないかなぁと思いました。今、意欲をかきたてるマシンって全然ない気がする。全部同じに見える……。

今のところ、HP Stream11が欲しいわけなんですが、もう型落ちだから、中古でしか手に入らないんだ。似たようなやつまた出して欲しいなぁ。

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